【総合内科について】
皆さんは、風邪をひいたり、なんとなく体調が悪いと感じたりしたとき、まず初めに何科を受診しますか?
身近なかかりつけ医として、内科を受診することが多いのではないでしょうか。
当院では、些細な身体的不調や健診異常に対する精査、予防接種、各種抗体検査などを実施しております。
完全予約制ではございますが、どうぞお気軽にご相談下さい。
一般的に、身体の病気に対し、内科では「薬物療法および食事・運動療法」を行い、外科では「手術」を行います。
また、内科の役割として、内科的治療でよいのか、外科的治療が必要なのかを判断する役割も担っています。
内科が治療対象とする病気は、頭の先からつま先まで、全身臓器にわたるため、内科はさらに細かく臓器・専門別に分類されています
例として、東京大学医学部附属病院の内科診療部門は、12の専門科に分かれています。
- 総合内科
- 循環器内科
- 呼吸器内科
- 消化器内科
- 腎臓・内分泌内科
- 糖尿病・代謝内科
- 血液・腫瘍内科
- アレルギー・リウマチ内科
- 感染症内科
- 脳神経内科
- 老年病内科
- 心療内科
総合内科では、症状や検査異常からは内科的疾患が疑われるものの診断がつかない方や、他診療科に受診されている方で内科的問題が生じた方について、総合内科的な観点での診断および診療を行い、必要に応じて専門医への受診紹介を行います。
総合内科的な視点とは、各専門内科の垣根を取り払い、”病気を診る”のではなく”人を診る”視点、すなわち全人的な視点であるといえます。
総合内科では、内科全範囲にわたる知識を総動員して、全人的評価・治療を行うため、各専門家の垣根をまたぐ高度な内科知識に加えて、心身医学的な知識や技術も必要とされ、内科全体の指導医的な役割も担います。
また、内科各専門科や他科と連携できる知識と能力が必要となります。
日本内科学会では、一定レベル以上の実力を持ち、信頼される内科医を「認定内科医」として、さらに高い水準の内科診療能力を備えた認定内科医を「総合内科専門医」として認定しており、当院院長は、認定内科医、総合内科専門医、いずれの資格も取得しております。
【認定内科医および総合内科専門医の定義】
(日本内科学会ホームページより抜粋)
①認定内科医とは
日本国の医師免許証を持ち、所定の期間、日本内科学会が認定した施設で内科臨床研修を行い、認定内科医資格認定試験(筆記試験と病歴要約の評価)を合格した者。認定内科医資格認定試験では、信頼される内科標榜医に要求される内科全般の医学知識と臨床能力が評価されます。
②総合内科専門医とは
認定内科医の認定を受け、その後更に所定の期間、日本内科学会が認定した施設で内科臨床研修を行い、総合内科専門医資格認定試験(筆記試験と病歴要約の評価)を合格した者。総合内科専門医資格認定試験では、認定内科医の水準を超えて、広く研修医・レジデントや他診療科医からのコンサルテーションにも応じて適切な指導や内科診療を指示できる臨床能力が評価されます。
以下に、日本内科学会の定義する「総合内科専門医」の医師像を示します。
https://www.naika.or.jp/nintei/seido/ishizo_top/ishizo_01/より、抜粋要約。
総合内科専門医は、今日の国民が求める医師像である以下を備える
【1】患者の身になって対応できる豊かな人間性
【2】患者の問題解決に貢献する能力
【3】世界基準に適う医学知識・技術
【4】独創的な研究能力
総合内科専門医は、以下の具体的な役割を担う
1)地域医療,外来診療にあっては、レベルの高い一般・総合内科専門医
2)病棟においては、患者の診断,治療において総合的に判断できるレベルの高いホスピタリストとして,地域医療ネットワーク,病院内の医療チームの要として機能する一般・総合内科の指導医
3)これらを実践できる医師の教育や方法論研究を担える能力を有する教育医・研究医・指導医